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Posted by TI-DA at

2021年04月29日

現在の活動のお知らせ

ご訪問ありがとうございます。

現在は、以下ホームページとSNSで活動報告、
及び健康や占星術などの記事を公開しています。


自然の法則とカラダをつなげる学びの場 - honoiro -
https://honoiro.com/

Twitter
https://twitter.com/honoiro2021

Instagram
https://www.instagram.com/yuma_honoiro/


「僕が菜食をやめた理由」を書いてから6年経ちましたが、
人間は変わっていくのだなと、眺めて頂ければと思います。


2021.4.29  

Posted by neem at 15:54Comments(0)おしらせ

2016年01月04日

2015年てぃーだブログ年間アクセス1位


てぃーだブログ年間アクセスTOP10

「僕が菜食をやめた理由 ①」が、
2015年てぃーだブログ年間アクセス1位となったようです。

アクセスがまた増えると思いますので、
ひとつご挨拶を……

長年菜食を啓蒙してきた罪滅ぼし的にこの記事連載を書きました。
こんなに拡散、炎上するとは思いもせず、
勢いに乗ってしまい、途中少し要らぬことも書いてしまいましたが、
伝えたかったのは「ヴィーガン」という思想は危ないということです。

穀物を食べることや、野菜中心の食生活に何ら疑問はありません。
ブログ記事にも、そう書いてあります。
そこを読まずしてか勘違いしてか、
未だに中傷的なコメントを送られる方が若干おられますが、
よく読んだ上で建設的な意見を頂けないかと思います。
(好意的なコメントもたくさん頂いております。
 すべてに返信しきれませんが、この場を借りてお礼申し上げます)

この当時は糖質制限的な食事で事実体調がすごく良くなった経緯があり、
それが良いものであるかのように記事を書きました。
今現在は、体調の変化から糖質制限はやめました。

食べ物と、体のつながりの、本当のところは何だろうを追求しながら、
新しいブログにて記事を書いています。

健康に関心のある方々にとっては
なかなか興味深い内容になっていると自負しており、
読者の方々から良い反響を頂いています。

健康だけでなく、狩猟の現場、畜産場を訪れた
経験から思うことなども記事にしたり、
フェイスブックにアップしています。

「僕が菜食をやめた理由」を読んで関心を持たれた方は、
こちらも合わせて読んで頂ければと思います。

ブログ
http://yumafujiwara.blog.fc2.com/

フェイスブック
https://www.facebook.com/yuma.neem
(面識のない方からの友達申請は、メッセージを頂ければ承認させていただいています)

インスタグラム
https://www.instagram.com/happyneem/
  


Posted by neem at 12:24Comments(0)おしらせ

2015年11月01日

名古屋でお話会のお知らせ

ブラウンズフィールドで一緒に時を過ごした先輩、

なかじさんと名古屋でお話会の企画を立てました。


12月2日(水)18時〜19時半。
詳細はこちらでお願いします。
http://yumafujiwara.blog.fc2.com/blog-entry-38.html



ご都合が合えば、是非遊びに来てください。



  


Posted by neem at 13:30Comments(0)おしらせ

2015年08月06日

新しいブログを更新中です

こんにちは。

「僕が菜食をやめた理由」の影響が強く、
未だにアクセス数が多くて、今日も10万ブログ中29位にランクインしています ^ ^;

そんな中、菜食、または菜食中心の生活をしていた方の中から
「低糖肉食」という菜食と真逆の方法で健康を回復したという
記述にショックを受ける方が多いみたいなので、ひとこと注釈させていただきます。

糖依存に陥っている方に、この方法は有効かもしれません。
(肉を食べたくなければ、魚や卵を頂けば良いと思います。)
だけど、この食事法が万人に向くとも思っていませんし、
僕はそう書いていません。

あれから月日がたって、感じる体調の変化から
糖質を過度に制限する必要はないなと思い、
いまは以下の記事に載せているような食事をしています。

体調が改善しない方へ
穀物も毛嫌いせず、1日1〜2回食べています。

合わないのに糖質制限をされて体調を崩される方も
いると思いますので、それぞれ体の声を聞いて
自分に合う食べ方を探してほしいです。

健康だけでなく、環境についての考察なども含めて
新しいブログにゆっくりですが綴っています。
ぜひ読みにきて頂けたらと思っています。

  


2015年04月01日

ブログのお引越しのお知らせ

沖縄、那覇を拠点に活動してきた「しあわせごはんとおやつneem」の
活動はすでに終了しているので、新しくブログを作りました。

http://yumafujiwara.blog.fc2.com/

今現在、何か活動しているわけでもないので、
ブログタイトルは名前ですが ^_^;

自分の勉強や所感としてのメモを、情報が欲しい人に
役立てば、というスタンスで綴っていきます。
「僕が菜食をやめた理由」の続きも、こちらで書いていきます。


1投稿目は、愛知県知多郡にある平飼いたまごの養鶏と
有機野菜栽培のとりのさと農園さんに見学に行き、感じたことを書きました。


僕らが食べている物の実際を、ちゃんと見ていきたいなと思ってます。

「平飼い卵のとりのさと農園さんを見学 ①」
http://yumafujiwara.blog.fc2.com/blog-entry-5.html



  


2015年03月30日

サルから進化した人類の食性を追ってみる

言うまでもなく人類はサルから進化してきました。

「チンパンジーの遺伝子は99%人間と同じ、
だからヴィーガンでも健康に生きられるだろう」

このナチュラルハイジーンやローフード派の意見を検証するには、

1 チンパンジーの食性はどんなものか。
2 チンパンジーと人間が分岐した時代にヒトは何を食べていたのか。

この2つを見ていけば良いのだと思います。

まず食性はどうでしょうか?
雑食性で、果実をよく食べます。その他、種子、花、葉、樹皮、蜂蜜、昆虫、
小型から中型哺乳類などを食べているようです。

基本的に、果実食、植物食ですが、昆虫(動物性タンパク質です)や哺乳類を食べています。
割合は少しだとしても、集団で協力して小型のサルを狩猟するなど、肉食をしています。

特にチンパンジーは、オラウータンやゴリラと比べ積極的に狩猟をする種です。
アカコロブスという小型のサルが主な狩猟対象ですが、
小型の猪を食べることもあるようですし、共食いもします。



続いて歴史を見ていきます。



約3000万年程前、テナガザルのような尾のないサル、ヒト上科が誕生しました。
それからオラウータン、ゴリラ、チンパンジーと分岐して、
チンパンジーからヒト亜属(=人類)が分岐したのは700〜500万年程前だと
いうのが考古学的な通説です 。

それから300万年程前にアフリカで誕生したアウストラロピテクスまで、
主に果実、葉、ナッツ類、昆虫、小動物、動物の死骸を食べていたようです。

大きな歯と強靭な顎、大きな腸管を持っており、
食性の大半は「植物性」だったと言われています。

チンパンジーの食性とよく似ています。
ただやはり植物性のみで生きてはおらず、昆虫、小動物、死骸を食べていたようです。



まずこの時点でヒトもチンパンジーもヴィーガンで生きていなかった事が確認できます。
植物性主体で生きられそうでも、多少の動物性は必要だと思う方が自然です。



260万年前、アウストラロピテクス・ガルヒは石器を使い始めました。
それにより動物の死骸を解体し、骨髄や脳を摂取し、
より豊富な栄養とエネルギーを摂取することに成功します。
草原から水辺に移り住み、水棲生物も食べ始めました。

肉食化に伴い、大量の植物を消化するためにあった大きな腸管は小さくなり、
動物性脂質とタンパク質の摂取により脳の容量が増えていきました。
(これを「脳と腸のトレードオフ」と言います)

脳が増大化した人間は、狩猟のための武器を発明し、
食性はより動物性寄りに変化していきました。

アウストラロピテクスの脳の容量は400〜500ccで
身長は120〜140cmほどでしたが、
190万〜100万年前のホモ・エレクトスになると
脳の容量は1000ccを超え、
身長も160〜180cmほどに大きくなりました。

50万年〜20万年前のネアンデルタール人や
クロマニヨン人になると脳の容量は1500cc前後にまで
発達していきます。

かつて植物性主体で生きていた猿人は、
原人のホモ・エレクトスに進化した時点で
「総摂取カロリーの65%は動物性」に変化していた様です。



この進化の過程をまとめると、
かつての草食動物的な大きな腸管を失い、
代わりに脳を手に入れて動物性の食料を獲得し、
現代の人間のように進化してきたと云う事になります。



僕は、この進化の過程により肉食中心がヒトに合う食事だと
決めつけるつもりは全くありません。
(繰り返しますが、この連載は肉をたくさん食え!と言いたい訳ではないですから…
 あまりにそいうったコメントが多いので注釈しておきます。)

ずいぶん昔の時代ですし、健康状態がどうだったかも分かりません。
気候や環境も厳しく、生きながらえるのも大変で、
食べられる物はありとあらゆるものを食べていたと思います。



ただ一連の考古学的な検証を追っていくと、
少なくとも「ヴィーガンで生きていた時代は無い」という事、
そして「大きな腸管を失い、肉食動物寄りに進化している」事が
分かると思います。
そして数百万年という膨大な時間をかけて進化しています。



腸の長さは、草食動物、肉食動物で大きく違います。



肉食動物であるライオンやネコは体長の約4倍ほどの腸の長さを持ちます。
肉食系の雑食である犬は体長の5〜7倍です。
草食動物である 牛になると体長の20倍、羊は25倍の長さになります。

人間はどうでしょうか?
体長の7〜9倍程度の腸の長さです。
やや肉食よりの雑食性であると読み取るのが妥当な見解かと思います。

(ちなみに菜食で通説の「日本人の腸は欧米人よりも長い」には
 根拠がなく、人種で大きな差は無いようです。)



草食動物はセルロース(食物繊維)を腸内細菌の力で分解し、
短鎖脂肪酸を産生しエネルギーとして利用しています。
だからこそ草だけを食べて体を維持する事が出来ています。

人間にも人によっては(持っている腸内細菌によっては)、
本来消化出来ないセルロースからエネルギーを作ることに
成功している人もいる様です。
植物性主体の食事でも元気な人は、草食動物的な
腸内細菌を持っていると思います。

その代表的な人が青汁1杯で生きている森美智代さんだと思います。



僕はヴィーガンで生きるのは難しいと書いてきましたが、
不可能だとは思っていません。

ただし森さんのようになろうと頑張っている生菜食派の人はたくさん居ても、
実際に成功している人はほぼ居ないのではないでしょうか?



限りある資源の為、地球環境の為にヴィーガンにチャレンジする
精神は素晴らしいと思いますが、
まず現段階の人間の体の仕組みや栄養学を理解した上で
チャレンジして欲しいと思ってます。



そうでないと、体を壊したり、夫婦喧嘩を起こしたり、
間違った情報を振りまいて他人の健康まで奪ってしまったり…
社会の中で孤立するだけだと思うんです。
  


2015年03月27日

ベジタリアンの言い分

ヴィーガン(完全菜食主義)で健康に生きていくのは難しいと書いてきました。
もう少し詳しく、どうしてなのか考えてみたいと思います。

コメント欄には、

「それはあなたのやり方が間違っていたからではないか」
「私はヴィーガンだけどずっと健康」

などのご意見がたくさん寄せられました。


(最多数のご意見は「バランスよく食べなきゃダメだ」でしたが、
 それについてはまた後ほど言及していきます)


「やり方」っていうのは…

生食をして酵素をちゃんと取れとか、
玄米を発酵させなきゃダメだとか、
少食にしないとダメだとか、

そんな意見が多かったでしょうか。


でもこれってどれも矛盾を感じるんです。

マクロビオティックの実践者で未だに生の物はダメだと
思っている人は少ないですし、発酵食品は皆さん積極的に食べています。
僕も食べていました。

玄米を発酵?確かに良いのかもしれませんが、
日本の伝統の中で米を発酵して食べてきた歴史ってあるのでしょうか。

少食が健康というイメージが強いので
多くのベジタリアンは少食にトライしていますが、
失敗してむしろ過食に悩んでいる人が多いです。
どうして少食にしたいのに出来ないのでしょう。

「私はヴィーガンだけどずっと健康」と
菜食主義者の方は自信満々に主張しますが…

正直なところ、
「ベジタリアンは自分では健康って言うけど、ちっとも健康そうに見えない。」

と結構たくさんの人に思われているのが現状です。
(何度も書きますが、健康な人もいると思います。全体的な割合としてです。
 特にベジタリアンよりもヴィーガンを指します。)

そして不健康そうな人達については「やり方が間違っている」と
先生方や没頭している方々は指摘するのですが…

なんだか「???」です。

世の中、微細なことを気にせずとも元気に生きてる人いっぱい居ませんか?
どうして、ちょっとやそっとの事で健康を崩してしまうほど、
菜食って険しい道なのでしょう?

菜食主義者の方々の「菜食でも健康に生きられる」主張は
大きく分けて2タイプあると思います。

① 人間は元々果食動物だった。
  チンパンジーとヒトの遺伝子が99%同じというのが主な論拠で、
  ナチュラルハイジーンやローフードの人達が主張します。

② 日本人は元々米と野菜を中心とした粗食で健康に生きてきた。
  少食派も含めたマクロビオティックの方々の主張になります。
  玄米と漬物と味噌汁で本来は十分、と未だ言う人も多いです。


ちなみに、ローフードの人は「マクロビは生食が足りないからダメなんだ! 」
と主張したり、

マクロビオティックの人は「ローフードは極陰性ばかりで体を冷やすから良くない」
と主張したり、

同じ菜食でもいろいろと言い分があります。

つい最近も、体調を崩したのはマクロビのせいだろ!と
ナチュラルハイジーン派の人からメールでご指摘を受けました…

(マクロビオティックもローフードも、ヴィーガンなスタイルを取ること自体が
 一番大きな誤りなんですけどね。基本的に双方ヴィーガンスタイルで広まっているので
 それを前提に話を進めています。)

菜食の人々の中でも、これらの主張にたいして

どっちがいいんだろう…とか、
どっちも取り入れたらバランスが良い!とか、

いろいろと論議されます。

でも、どのみち体調を崩す人は多いです。
双方の主張をどこまで追っても答えが見つからない時は、
違う視点からも考察する必要があるのではないでしょうか?

百年ほど前から数万、数百万年前の人の食性が菜食健康論の
主たる根拠になっている訳なので、実際にそれが正しいのかどうか、
考古学や人類学の研究がとっても参考になると思います。

実際に、僕ら人類は何を食べて生きてきたのでしょうか。
順を追って検証してみたいと思います。  


2015年03月26日

web掲載のお知らせ

Pouchというwebサイトに
「僕が菜食をやめた理由」を紹介していただきました。

http://youpouch.com/2015/03/26/257478/

文中の
>遺伝子組み換え穀物、ホルモン剤や抗生物質を使わない。ケージ飼いでなく平飼いの畜産を応援する。

ホルモン剤についてですが、これは外国産のみです。国内では使用が禁止されています。
誤解のないように注釈させていただきます。
スーパーでも外国産畜肉は販売されていますし、
外食産業の外国産家畜肉のシェアは大きいので、その辺りも考えて頂ければと思います。

※その後porch様に訂正していただきました  


2015年03月24日

一番伝えたかった事

「僕が菜食をやめた理由」の補足的な記事を今日から書いていきます。


どうも一部の人たちから「肉食を肯定し、菜食を否定するための記事」であると
批判されてしまうのですが…


ある意味その通りです。


正確に言うと、

「みんなが健康になれる食を考えるのに肉食の否定は不要だし、
完全菜食(ヴィーガン)で健康になるのは本当に難しい。
そこを踏まえた上で、無駄な論争をせずにより良い食の在り方を考えられないだろうか」

というのが一番伝えたかった事でした。


少量の動物性と、植物性主体で健康に生きている
素敵な人達は僕の知り合いや友達の中でもある程度います。
もちろんそのままで良いと思ってますし、羨ましいなぁと思います。
食料の自給も肉食よりは楽ですし、
穀物主体で生きられたらお金もあまりかかりません。
(日本人は穀物主体で生きるために発酵食品を発展させてきたのではないかと
 思っています。その点においてマクロビオティックから学びとれるアイデアは
 沢山あります。 )


でもヴィーガンで健康に生きるのは本当に難しいです。
広い世の中ですから、もちろんヴィーガンで健康に生きている人も存在すると思います。
でも僕はこれだけ長いベジ生活と活動の中で、1人も見たことがないです。
要するにそれだけ低い確率でしか成功できない生き方だと思います。


そんな完全菜食主義をあたかも「これで健康になれる」と言って広めるのは
本当にややこしい事になります。
一見、倫理的にも正しいような気がしてしまうし、人によっては健康になれると錯覚します
(野菜=健康というイメージをほとんどの人達が持っていると思います) 。
なんだか良いことのように感じるので実践し、さらには人に勧めてしまうのですが、
結局体を壊していつかはやめてしまいます。


僕自身がまさにそうでしたが、菜食を実践する人達に、
すごく頑張っているのに生きることに行き詰る人も多いです。
体調の悪化、世間とのずれから来る葛藤などが原因だと思います。


特に菜食料理店がすぐに閉店してしまうのは、
体調的な理由からやめる人も多いです。
想いがあってやっているのは痛いほど分かります。
でも、それって持続可能な生き方なんでしょうか?


いや、自分自身が選択するのは個人の自由ですが、
それを健康になれると嘘をついて広めていくのはどうなんでしょう…
出口の無い迷路に迷い込む人が増えてしまい、
肉を食べる人との間で無駄な論争を生むだけです。


菜食店と弁当販売の経営を通して沢山の人達と出会い、
どれだけたくさんの肉食をめぐっての夫婦喧嘩を聞いてきたでしょう?


世界平和も夫婦の仲からなんて言いますが、
食べ物については常に争いが絶えません。


でも少し知識があれば、
もうちょっと食べ物を選ぶときに
同じ意見を共有できるのかもしれないし、
争いも減るかもしれないし、
今よりも少し健康になって幸せになれるかもしれない。



福島原発事故が起こった後、放射能をめぐって意見が分裂し、
人間関係も壊してしまった人ってすごく沢山いると思います。

僕はあれがすごく嫌でした。
結局のところみんな安心して幸せに生きたいだけなのに、
どうしてか人間はいつも分裂して力を合わせられない。

大丈夫と主張する人も、放射能に過剰反応する人も、
ワンサイドの意見だけしか取り入れない事が
争いの原因だと思います。

(neemは放射能を徹底的に避ける姿勢を取り続けていましたが、
今はその考えは止めました。
それに伴うストレス、栄養欠乏、人間関係の悪化の方が深刻になる場合もあるし、
逃げるだけの考え方に未来はないからです。)



情報の取捨選択って本当に難しくて、
僕もいまだ正解などわからないです。

だから間違いは訂正していきますし、
むしろ投稿を続ける中で皆さんと勉強できればという気持ちです。

一般的な常識とは違うことを書くので
反論もたくさんもらってしまうのですが、
投稿を続ける中で僕にも皆さんにも
深く考えるキッカケができるのは有意義だと考えるので、続けてみます。
  


2015年03月18日

今後の予定

料理の仕事は一旦お休みするのですが、
今後の予定をざっくりとお知らせします。

今現在は、伊豆半島にて
「アースバックハウス」というセルフビルドできる
建築法を学んでいます。

土嚢袋を積み上げて丈夫な家を作ります・・・

ちょっとイメージつかないですよね。笑



(左奥にあるのが、すでに完成したアースバックハウスです!)

明日ワークショップが終わり、
4月から引き続き完成までプロジェクトに
参加して家造りを修得していく予定です。

とっても面白いので、
また詳しく紹介します!


そして今後の生業として、整体師を目指すことにしました。

体ひとつで、なおかつ人の健康に役立つ仕事がしたいと、
オーストラリアで帰国後の事を考えていた時・・・

「整体は良いな。でも習得に時間がかかるかもだから、
とりあえずタイでマッサージの資格でも取っておいて、
そこから始めようかなぁ。」

と思っていたところに飛び込んできた
本のタイトル、「マッサージ不要論」。

僕はマッサージが不調の根本解決には
ならないとは思っていたけど、
まさか体を破壊しかねないとは思いも寄らず・・・

マッサージや整骨院業界にも、
医療業界のような「治さず悪化させ何度も通院させる」
という患者を中毒化させる現状があることを知りました。

「タイで安価に手に職つけて、
働きながらゆっくりやりたいこと探そ♪」

と思っていた僕の目論見は早くも崩れ落ちました 笑。

いや、ほんとに世の中には、
きちんと調べないと分からない、
イメージとは真逆のことって多々あるなぁって思います。

帰国後、さっそく著者の大畑洋介先生の営む
「メディカルサロンいやさか」へ予約を入れ、施述を体験。
一般的なイメージの整体とは全く違うものでした。

そして沢山お話して頂いて、まだ僕の知らない
体に関する未知なる情報シャワーを浴びまくりました。。。

まだ整体の施述経験などは未経験ですが、
いろんな治療法に関して情報は集めていたんです。

どうしてこの治療法でこういう結果がでるのか、など
一般的な概念では説明出来ない沢山の疑問が解決して、
またひとつ僕の中の常識が壊れました。

まだ足を踏み込んだばかりなので多くを語れませんが、
今後は治療家として皆さんの健康に貢献できればと
意欲を燃やしています。

建築と整体 (治療) 、まったく未経験の分野ですが、
楽しみながら学んでいこうと思ってます。

そんなイマココの近況報告でした。

それからこのブログはneemの活動を終えたので終了しようと
思っていたのですが、もうちょっとなんか書いてくれ!
という感想をいくらか貰ったので、食のこと、
建築と治療なども交えながらボチボチ更新していこうと思います。

宜しければまたお付き合いください!



マッサージ店や整骨院にいくら通っても腰痛や肩こりが治らない!
という方は是非読んでみてください。目からウロコなお話が満載です。

http://iyasaka-shinkyu.com/








  


Posted by neem at 21:11Comments(1)おしらせ

2015年03月16日

僕が菜食をやめた理由 ⑫

僕が菜食をやめた理由 ⑫

命を感じられるような機会が現代社会では
大きく減ってしまいました。
昔は家庭で鶏を締めて食べるとか、
田舎であれば罠にかかった猪を解体して
食べるというのはごく当たりの光景で誰も疑問に
思わなかったと思います。

今はスーパーで並ぶお肉のほとんどは
遺伝子組み換え穀物で育てられ、ホルモン剤、
抗生物質を投与され、狭いケージの中で
ストレスフルに育てられたものが多いです。

ぎゅうぎゅう詰めにされ、
羽が抜けて見窄らしい姿になった鶏達を見て
本当にこれでいいのだろうかと思うのはごく自然な感情でり、
菜食主義に感化されるのもある意味当然かとも思います。
僕もそうでした。

ただ、僕が経験した東ティモールやカレン村では
そう思う事もないと思います。
生きていくのに必要な事ですし、
ごく自然な光景に見えると思います。

結局のところ、問題の根っこは
生きる手段を人任せにしすぎた故に出来あがった
大量生産、大量消費社会にあります。

それで経済が回っているとしても、
このサイクルに未来が無い事は明らかです。
どこまでいっても競争が発生し、利権を独占する人々が現れ、
自然の循環を無視した結果に行き着くだけです。

肉を食べるか、食べないかで論議するよりも、
まずは個人が少しでも消費活動から抜けて生産してみるとか、
できるだけ小さな地域で食べ物を循環させる事の方が
全ての人の未来にとって有益な方向に向かっていけると思います。

地域で自給自足が可能な食が、持続可能を実現できるのでは
ないでしょうか。何よりそうする事によって、命に接する機会が増えます。
必然的に、循環の中で生きている事を、
またそれを壊してはいけない事を肌で感じられます。
(輸入食品に頼る一部のベジタリアンフードは、この点においても
やはり疑問があります。)

ただすでに大規模生産が出来上がっている世界なので、
食品業界へ、自然を壊さずに健康に生きられる食の生産を
求めていく事もまた大事だと思います。

どんな食糧生産の在り方が良いのでしょう?
日本では生涯で2人や3人に1人が癌を患うとも言われ、
糖尿病は予備軍を含めると2000万人を超えます。
虫歯になるのは全人口の実に9割以上という現状です。
(虫歯の原因は歯磨き不足ではないです。)

心疾患、高血圧、肥満、アレルギー、アトピー、
もはや当たり前のように人々がかかる病気です。
鬱病と診断される人は数知れず、年間自殺者の
本当の数は10万人を超えると言われます。

僕も親しい友達を、不眠症からの睡眠薬とアルコールの摂取で亡くしました。

コメント欄にたくさんの意見を頂いたように、
「バランスの良い食事」を心がけている人が、
とりわけ日本においては大多数だと思います。
貧しい国と違い、僕らは食べ物を選ぶ事が出来ます。

なのにどうして、病気になる人は増え続けるのでしょうか?
食べ物が体を作っている以上、
そこに原因があるのは明らかです。

まずは添加物や農薬、家畜や養殖魚へのホルモン剤や抗生物質が病気の一因に
なっていると思います。そこに皆でなるべく自然な形での
畜産や農業を生産者さん達に求め、積極的に購入していく事が必要です。
ここに肉食と菜食の間の議論は不要です。

そして限りある資源の中で、本当に必要な食べ物を作っていく
必要があるんじゃないかなぁと、思ってます。

日本人が毎日食べる真っ白に精製したお米って、
本当に必要なのでしょうか。
栄養はほとんど糖質しか含まれません。
当たり前に食べている物の中で、体と心にダメージを
与えているものは沢山あります。

持続可能な生活を目指してパーマカルチャーを実践する
コミュニティーではベジタリアンが多いため、
またベジタリアンに近い食事が健康的だと信じられている為に
大量の野菜と果物、穀物を栽培しますが、
健康面から考えるとそれだけでは持続可能ではありません。
もっと家畜を育てても良いのになって思います。

日本でも、また世界でも大量の穀物が育てられています。
誤解なきように書きますが、僕は穀物不要論者ではありません。
将来的に、古代米や雑穀を自分で育てて食べたいと思っています。
出来るだけ自分で食糧を作りたいからです。
保存の効く穀物は貯蔵できるエネルギーとして優れています。

ただあまり体を動かさなくなった現代人にとって、
現状の穀物消費量は多すぎて、糖質過剰摂取が病気の一因になっています。
(とりわけ過剰に精白する事に問題があるので 食べ方を考える事も重要です。)
同じ植物を育てるにしても、もっと人に必要な栄養を考えて
生産が行われても良いんじゃないかと考えます。

何より無駄だと思うのはサトウキビ生産です。
米や小麦を凌ぎ、10億トンを超える世界最大の生産量を占める農産物です。
ミネラルとビタミンを体から奪い免疫力を低下させ、
過剰なインスリン分泌を招き問題を起こす砂糖は
摂取するメリットよりもデメリットの方が遥かに大きく、
人類が生命と健康を維持するのに全く不要です。
多くの病気の原因、または病気が治らない原因になっています。
さらには土地を痩せさせてしまいます。

これが世界最大の農産物です。
その土地とエネルギーがもっと必要な物に変わるだけでも、
どれだけ世界は良くなるでしょうか。

砂糖は当たり前に日常に入り込みすぎて、
その危険性を認識できない人が多いと思います。
精製穀物も同様です。

ただ頭から常識を外して、勉強してみれば、
そして実体感してみれば分かることなんです。
どんな問題でも一緒ですが、可能な限り正しい知識を求め
間違いをきちんと認識しなければ、根本的な問題解決は見込めません。

僕は、今まで情熱を注ぎ込んで来た
自分の菜食料理が栄養学的に間違っていることを、
歴史的にも、論理的にも、実体感としても
間違っている、そして健康にはなれない事を認識しました。

全てを改めた今の方がずっと幸せです。
間違った知識をいくら使っても、何も解決しなかったからです。
他人まで不幸にしてしまうケースもあります・・・

今までの自分の仕事の責任として、
また同じように出口のない迷路を彷徨っている人が
沢山いると思い、今回の記事を書いてきました。

もっと書きたい事、伝えたい事はあるのですが、
一度ここでお終いにします。

たくさんの批判を頂き後半から少し悩んでしまいましたが、
応援や、どうして体調が良くならないのか分かった、
すぐに食生活に知識を取り入れて体調が良くなったという
お便りもたくさん頂きました。

健康だけでなく環境視点であっても、
知恵を出して実行していけば今の地球の人口を賄い、
もっと健康でいられる食糧生産は可能なのではと思っています。

まだ決まったわけではないですが
書籍化のお話も頂いているので、
続きは本で書けたらいいな、、、と思っています。

長い連載を読んでいただき有難うございました。
文章力や人間的にも未熟なので、至らない点があり
不快な思いをした方もいた事と思います。ごめんなさい。
それでも伝えたい事があったので書き続けました。

自分の書いた事が全て正しいだなんて思っていませんし、
僕自身もこれを機にもっともっと勉強していこうと思っています。

何をそんなに、たかが食べ物をコン詰めて考えて・・・
という意見も頂きましたが、僕は考える事を止めません。

だって、「人が何を食べるかで世界は変わる」のですから。





「人も地球もハッピーに」という理想にできるだけ近い食を
提案したくて「しあわせごはんとおやつ neem」という名前で
菜食のお弁当販売をしてきました。

菜食をやめ、食べるものは変わりましたが、
根底にある想いは変わっていません。

他にやりたい事が出来たので料理の仕事はお休みしますが、
今後は違う形で、引き続き皆様の幸せと笑顔を作る仕事が
できたらと思っています。


それでは、またどこかでお会いしましょう。






追記 : 頂いた感想メールやコメントを元に、
何か投稿しようかなと思っています。
宜しければまた感想などお待ちしています!  


2015年03月12日

僕が菜食をやめた理由 ⑪

僕が菜食をやめた理由 ⑪

「カンタ!ティモール」という映画に心を打たれて
東ティモールという国に行きました。
(詳しく書きたいところですが脱線してしまうので、
近隣で上映があれば是非観てみてください。
http://www.canta-timor.com/ )

東の端にあるラウテン県でみた光景は衝撃的でした。

ウシ、水牛、ブタ、イノシシ、ヤギ、ニワトリ、犬・・・
あらゆる動物たちが全部「放し飼い」で村を
自由に歩き、走り回っていました。

お金を持っていないので、
必要なお肉は自分たちで育てます。

もちろん食べるために飼われていますが、
動物たちは皆、毛並みも綺麗で元気です。
毎日、食べて、寝て、遊びまわります。

許容できない方もいるかもしれませんが、犬も食べます。
だから、日本のような大量の殺処分とは無縁です。

その後訪れた、北タイの山奥にあるカレン村。

鶏や豚を育て、リスやネズミを狩猟し、米を作って
生活してます。

僕に、豚とアヒルの「屠畜」を任せていただきました。

僕に脳天を棒で叩かれて、鼻から血を出して死んだ豚。
今でもその目を鮮明に覚えています。

もっと生きたかっただろうと思います。

でも植物も生きています。
自然の中で暮らしていると、植物も意志を持ち
生きていることが容易に感じられます。
厳格なヴィーガンは、命に触れる機会の少ない都市生活者で
あることが多いです。

タスマニアで働いた農薬だらけのジャガイモやカブの畑。
言い表すのであれば「墓場」でした。
いやな匂いと、ぐったりした表情、雑草もなく、
カブやジャガイモだけが、延々と植えられている・・・。

本来、多様な植物、虫、微生物などが共生して
命の循環ができあがるフィールドを、
人間が無理やり単一作物の工場化しています。

カレン村の豚は、女性たちが豚のために
バナナの木の幹をスライスし、潰して、
自分たちで育てた無農薬のお米のおかゆに混ぜて、
毎日餌を作ります。

そして時が来たら、殺して、食べる。
食べて、命を繋ぐ。

動物を殺すことは悪なのでしょうか?
問題は、そこでは無いと思うんです。

僕は、自給自足できる範囲の食べ方が持続可能なのかなぁ、
と思っているのですが、世界は人口が増えすぎて、
東ティモールやカレン村のように戻ることは難しいです。

減糖肉食(誤解が多いので断糖から表現を改めます)に
よって健康を回復しましたが、

琉球の人のように、いちゃりばちょーでーと思うならば、
そしてインディアンのように7世代先の子孫達を思うならば、

個人ではともかく世界規模ではとても難しい食生活だと思います。
カレン村で狩猟に出かけた時、動物性タンパクと脂質の
自給は大変!って思いました。
豚や鶏を飼うにしても相当な数が必要になります。

だから狩猟も畜産もしないで消費するだけのライフスタイルな人達が
先住民食とか原始人食と主張しているのに対して、
イマイチピンと来ていません。
(健康にはなれると思いますが・・・)

でも結局僕らはある程度の動物を食べる事が必要です。
だったら、食糧問題に対して必要なアクションは
動物を食べることに反対するんじゃなくて、
いかに良好な方法で動物を育てていくとか、
心ある生産者さん達を応援するとか、
田舎へ移り自分で育ててみるとか、
飼育するより増えすぎている場所から狩猟するとか
(日本は今、鹿や猪が手に負えないほど増えています)、
そういうことだと思うんです。

正直、殺処分されまくる犬やネコだって、
ただ葬り去るだけなら食べればいい!って思ってます・・・
(非難のコメントが飛んできそうです…)
そうでもした方が、リアルな命を感じられるはずです。

食べるわけでもなく、命を繋ぐ目的でもなく、
「ただ殺す」という行為をするのは
先進国や近代の人間だけです。

まずは命と向き合う。それが出来る環境を自分の周りで作る。
何を食べるにしても、まずはここから始めたいと僕は思ってます。
都会で消費するだけの生活をしていると、
つい忘れがちになってしまうのだけど。

全ては生きていて、命の連鎖で循環していくものって
もし皆が思えたら、自然と良い方向に向かっていけるんじゃないかって
思っています。
  


2015年03月10日

僕が菜食をやめた理由 ⑩

僕が菜食をやめた理由⑩

コメントやメールで沢山の感想や意見を頂きました。
「僕が菜食をやめた理由①」は気付けば1万3千いいね!と
9千回近いリツイート。
最大で1日に閲覧が42万回、訪問者は7万人超えを記録しました
・・・これだけの反響はまったく予想していませんでした。
それだけ、「菜食って本当の所、どうなの??」って
関心を持っている人が多かったのだと思います。

僕は只々批判がしたかった訳ではないんです。
健康になれると思って菜食を始めた人も多々いると思いますが、
環境問題、現行の畜産や農業のひどい状況などをなんとかしたい、
自分たちのライフスタイルを変えることによって、
経済主体で壊れていく世界に少しでも自然を取り戻したい、
そんな思いで始めた人も沢山いると思います。

人が何を食べるかで、世界は大きく変わります。

だから僕は、何も考えずに食べ物を選ぶ人たちよりも、
菜食主義を選んだ人達をリスペクトします。

肉を食べるのに殺すのは出来ない、
という現代的で矛盾した人たちよりも、
ならば食べずに生きていこうとした
その意思をリスペクトします。

だけどその菜食主義思想は、健康になれるかと言えば、
まったく不適合なものである事が分かりました。

もちろん全員ではないです。
世界に絶対はありませんし、奇跡は起こります。
玄米菜食で元気な人もいるでしょう。
青汁1杯で生きている人、フルータリアンで生きている人、
不食で生きている人なども日本で数人確認されています。

だけどそれはたった一握りの人々であり、
ほとんどの人にとって菜食は無理があります。
始めて数ヶ月から数年の人はまだ分からないかもしれません。
僕も体がおかしいと自覚し始めたのは5年目からです。

たくさんのコメントやメールを頂きました。
私も同じだった、何故自分の体調が悪いのか分かった、
という感想をたくさん頂きました。
一番多かったのはやはり低血糖症です。
菜食は、今の人類にとって糖質摂取量が多すぎます。
それは残念ながら栄養欠乏を招きます。
動物を食べることでしか満たせない栄養素が存在します。

マクロビオティックの逆輸入によって
日本に菜食がブレイクし10年くらいでしょうか?

もう体を壊した声は、十分に集まったと思います。
健康になれない食事は・・・持続可能ではありません。

だからもう、全部手放す時が来ているんじゃないか、
と思って批判を覚悟で書きました。

そもそもが操作された情報という可能性が高いです。
飽和脂肪酸やコレステロールを悪者にするための、
生活習慣病の本当の原因を隠すための、
製薬業界の、遺伝子組み換え穀物産業のための・・・

みんな健康で平和に暮らしたい、その願いは叶わず、
体を壊し、空回り。

玄米と少しの豆や野菜だけで生きられるなんて、
飢餓で死ぬ人々もいるこの地球にとって、
常識を覆うカウンターパンチだと思っていました。
しかし、実際は・・・。

肉食と菜食の論議はいつもネット上で炎上します。
かつては菜食側として意見していました。
でも、この馬鹿げた論議はもう終わりにしたいんです。
環境視点ならともかく、健康に論点を合わせるなら
菜食が間違っていることは明らかです。

以前、「ガンになったら肉を食べなさい」という書籍を
Facebookで紹介しました。
https://www.facebook.com/yuma.neem/posts/555358661261341

オーソモレキュラーの日本における第一人者である
著者の溝口徹医師は、「がんによる代謝の変化を
十分に理解すれば、数多く存在する食事療法の良いとこ取りが
出来るのではないでしょうか?」と問いかけています。

ガン治療に限らず、日常の食事にも当てはまることだと思います。
人によって体に合う食べ物は様々ですが、
それでも基本「ヒト」という同じ生き物です。
だからこそマクロビオティックで皆同じように低血糖症や老化を経験したり、
果物を食べすぎるローフーディストに脂肪肝や肥満が多かったりします。

今一度ヒトの体の仕組みを勉強し直して、
肉食でも菜食中心主義でも、みんなが健康に、
平和に暮らせるヴィジョンを共有できないのか、
そんな想いでこの連載を始めたのでした。
  


2015年03月07日

僕が菜食をやめた理由 ⑨

日本に帰ってきました。
コメントが増えてきたので、
今日は最初にひとつ断りを・・・

この連載の目的は①に書いた通り、
今まで僕がお客様と友人知人に伝えてきた
間違った情報を訂正するためです。

そして僕は断糖肉食で健康を回復しましたが、
それを日常的にみなさんに勧めるとも書いていませんし、
僕自身もしていません。
特にアジアに来てからは農場ステイやワークショップなどで
食事を提供してもらう立場なので毎日穀物を食べています。
もちろん変わらず野菜も大好きです。
何の食事法に従う気持ちもないですから。
人の腸内細菌が様々であることも、もちろん分かっています。

ただ、僕の体験談と見解から、
日常に当たり前に入り込んでいる「糖質」とは
どういうものなのか考えるキッカケとして頂ければとは思います。

では続けます。

僕が菜食をやめた理由 ⑨

マクロビオティックの指導者が、
体調が悪化した人によく言うのが排毒ですが、
もう一つあります。

それは「陽性過多」です。

動物性食品、塩分、高温&長時間調理したもの、
玄米やその他陽性に分類される食べ物などの食べ過ぎ、
加えて過労やストレスなどによって引き起こされると定義されます。

マクロビオティックをして数ヶ月〜数年たつと、
「陽性過多」と診断される事が多いです。

症状で最も代表的なものは「過食」です。
そして肥満、痩せ過ぎ、思考の固定化、イライラ、顔色が黒ずむ、
白髪、体力の低下(すぐに疲労する)、などがあります。

有名な若杉ばあちゃんも、現代人は動物性食品を
たくさん食べるから陽性過多な人が多いと書いているそうですね。

マクロビオティックを実践している人を見ていると、
ほとんどの人が陽性過多症状になっていくように思います。

極陽性食物である肉や魚を食べないのに
みんな一様に陽性化してゆく・・・
長年の疑問でした。
本当に、陰とか陽の問題なんでしょうか?

今はよく分かります。
僕の陽性過多の見解は、「低血糖症」と「栄養欠乏」です。

過食の多くは糖質の過剰摂取によって起こります。
たとえ全粒穀物や野菜などに含まれる多糖類であっても、
すべての糖は小腸で単糖まで分解されてから吸収されます。

そして血糖値をあげます。
直接糖でなくても、血糖を上げる割合は
蛋白質と脂質に比べて遥かに高いです。
(僕はこれを知った時に、自分の低血糖症の原因を理解し
マクロビオティックの間違いに気付きました)

上がった血糖値を下げるためインスリンが分泌され、
血糖の急降下とともに空腹感を覚えます。

その時に体はまた糖質を補給する事を望むか、
アドレナリンなどの血糖上昇ホルモンを分泌して調節します。
これを繰り返し血糖値は乱高下します。

本来人は肝臓で糖新生によりブドウ糖を作ったり、
体脂肪からケトン体に変えエネルギーを作れるのですが、
糖質に頼って生きているとこれらの機能が衰えますし、
摂取した糖が切れた時に主に作動します。

菜食は糖質主体の食事ですから、
どうしても血糖の安定が難しいです。
これが過食やイライラを生みます。

陽性過多の症状はすべて栄養欠乏にも絡んでいます。
体力低下や、顔色の変化、白髪、すべて頷ける話だと思います。
肥満や痩せ過ぎもここに含まれます。
長期間マクロビオティックを続けると陽性過多になるというのは、
低血糖症と栄養欠乏に置き換えれば納得が行きます。

糖質摂取を極力控え、肉、魚、卵などの
極陽性をたっぷりと食べることにより、
僕の陽性症状はおさまりました。

マクロビオティックの理論では極陽性になるはずですが、
説明がつきません。

そもそもマクロビオティックの陰陽論ってなんでしょう。
ナトリウムとカリウムのバランスを元に
原産地や姿形などを判断材料にして、
桜沢如一個人的見解により決められたものです。

それ自体、完全に間違っているかもしれないと
疑ってもいいと思います。
(それはマクロビオティック理論の崩壊と言えますが・・・)

玄米菜食とマクロビオティックは違うだとか、
マクロビオティックに禁止はなく時に動物性も
食べるし自由でどうのこうの・・・という方もいますが、
低血糖症の人に「ではしばらく穀物を控えて
動物性主体の食事をしてください」と食箋を出す指導者は居ません。
糖質が主要な原因であるに関わらず、穀物の摂取を控えるように
勧める指導者もいません。

穀物が人間の食事の中心にあると思い込んでおり、
尚且つ動物性食品を「極陽性」と認識し過剰摂取を恐れるからです。
結局誰もが穀物と野菜を主体として食事を考えるので、解決が難しいです。

つい100年ほど前、日本で脚気は原因の分からない謎の病気であり
毎年1万人以上が死亡していました。
しかし栄養学の研究が進みビタミンB1欠乏が原因と分かった今は、
誰も脚気になる人はいません。

過去分からなかった事も、どんどん解明されている時代です。

マクロビオティックが生まれたのも、
もう80年ほど前のことです。間違っていても当然だと思います。
古い認識を改めて新しい知識を取り入れた方が、
人の健康も、食料と環境問題も解決しやすいんじゃないかと
僕は思っています。  


2015年03月05日

僕が菜食をやめた理由 ⑧

僕が菜食をやめた理由 ⑧

「正しいマクロビオティックが出来ていない」

この言葉にどれだけの人達が自分を追い詰め、
どれだけの人達が体と心を壊して行ったでしょうか?

ごめんなさい。僕も似たようなことを言ったことがあります。
心の底から反省しています。

塩加減、煮炊き時間、カットの仕方、鍋の選定、
玄米の洗い方、水加減、炊き時間。
こういった物が陰陽を左右し、きちんと出来ないとバランスを崩すと言います。

玄米の炊き時間の1分2分の差が人生を左右するとか
言うバカな人までいます (酷いビジネスです)。

彼らが模範としているのは、江戸時代に代表される
伝統的和食や粗食です。

どうしたら江戸時代の農民や人々がこんなこと気にして料理していたと
想像できるんでしょうか。

突っ込めばきりがないほどおかしな考え方が多数存在します。

マクロビオティックの事ばかり書いていますが、
ローフードでもナチュラルハイジーンでも同じことです。

かの有名な「フィットフォーライフ」の著者、
ハーヴィーダイアモンドは言います。

「人間の体は70%水分である。
従って食物の70%以上を水分を豊富に含む
果物や野菜から採るべきである。」

人間の体は水分を除くと約60%がタンパク質で構成されます。

皮膚、筋肉、毛、爪、血液など、すべてタンパク質を主として作られます。
当然水分で体が作られるわけではありません。
さらに果物の主要成分は炭水化物です。
それでどうして体が作られるのかという記述は著書の中にありません。

「人間の体は水分が一番多いのだから、
命である水を豊富に含む食物を中心にするべき」

ただこれだけ書いてます。
マクロビオティックの「人は本来玄米だけでも生きられる」
などと同じく、まったく根拠も実例もなく、宗教的です。

コレステロールを悪者にし、肉食を否定し生菜食を宣伝する
ハーヴィー氏ですが、つい最近アメリカの農務省と保健福祉省は
「コレステロールの取り過ぎは心配なし」と
食事指針の中のコレステロール摂取上限値を撤廃しました。

これにより、マクロビオティックが正しいとする根拠として
よく引用される「マクガバンレポート」もまた、当てにならない
嘘が含まれることが発覚しました。

菜食の人は、菜食の人の中の情報からしか学びません。
だからほんの少し自分で調べれば分かる大嘘に騙され、
正解にたどり着くことはありません。

僕はアメリカでマクロビオティックを確立させ
日本へ逆輸入した立役者、久司道夫の書いた
辞典のような分厚い本「ザ・マクロビオティック」を
隅から隅まで目を通しました。

各病状に対するマクロビオティックの対処法が
書かれていますが、何の役にも立ちません。
ほぼ全てを「動物性食品、焼きしめた小麦粉、砂糖入りのお菓子、
熱帯産果物やジュース」が原因であるとひたすら書き記しており、
本当に効くのか分からない家庭療法が書き連ねてあるだけです。
(例え家庭療法が効いたとしてもマクロビオティック自体に
病気になる原因があるので、一生抜けられない無限ループに嵌ります)

マクロビオティックをやりながらも低血糖症である
自覚があったので、現在生きている中で最も影響力が強い
講師の1人、奥津典子氏の書いた「本当に怖い低血糖症」に
救いを求めました。もちろん何の解決策にもなりません。

「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖」
「低血糖症を治すには、ご飯をしっかり食べる事」
「動物性食品を摂らないこと」

など、治すどころか低血糖症を悪化させる
生理学的に大嘘な事ばかり書き連ねてあります。

意図的にしているかと思うほどのデタラメな記述ですが、
おそらく素でやっています。
僕も同じだったので、悪意は無いことは分かります。
(悪意を持っているのはもっと上にいる人達です)

そして、そこがまた問題なのです。
悪意が無いから一生懸命伝えます。
知識がない人や素直な人は、まさか嘘を言っていると
思わず信じ込みます。この無限ループが続いていきます。

そもそもマクロビオティックに何の根拠も研究もありません。
石塚左玄の食養理論は間違った部分こそあったものの
栄養学に基づいた今のオーソモレキュラーの先駆けとも
言えるものだったそうで、この時代にカリウムとナトリウムの
バランスを発見したのは画期的でした。

桜沢如一は、もともと栄養学的であった石塚左玄の
「夫婦アルカリ論」に独自に易学の陰陽理論、
仏教の世界観をプラスし、食から宇宙真理に繋がるという
哲学「無双原理 (マクロビオティックの根幹となる陰陽論です) 」
を創り上げました。

この無双原理になんの根拠もなく、桜沢のただの思い付きによって
考案された宗教的なものです。

桜沢の一生を追った書籍「桜沢如一。100年の夢」によれば、

「食養は幸福の密教である。」
「指導原理はたったひとつの世界観、宇宙観でなくてはならない。」
「世界新秩序を建設する」

など桜沢如一自身が発言しており、
宗教的感覚に思いっきりハマっている事が伺えます。

と、いうよりも、もはや最初から宗教・・・

僕自身も、目が覚めた後に、
石塚左玄と桜沢如一の理論はまったく別物である事を
長尾周格先生から教えていただきました。

こういったマクロビオティックの発生を調べた上で
納得して活動している講師や料理人は一体どれ位いるのでしょうか?

残念ながら過去の自分も含め、ほとんどいないと思います。
  


2015年03月04日

僕が菜食をやめた理由 ⑦

僕が菜食をやめた理由 ⑦

でも、マクロビオティックで確かに体調が
良くなったけど、それは何故なのか?
という疑問を持つ人がいるかもしれません。

過去に、短期間で100個ものお弁当を
注文していただいたお客様が居ました。
毎日neemの玄米菜食弁当を食べていただきました。

その方は体調が悪く売り場まで来れないほどだったので
配達に行っていました。しかし次第に表情が明るくなっていき、
3ヶ月目にはすっかり元気になられました。

マクロビオティックのおかげで元気になれたと感謝されました。
確かに玄米や野菜には排出効果があり、
それにより体調が好転したとも考えられます。
しかし僕が観察し続けた限り、玄米菜食だから特別効果を
発揮したわけでは無さそうです。

マクロビオティックで体調が急に好転した人達に
多くの場合共通することが1つあります。

それは「甘いもの中毒」です。
そのお客さんの場合は、チョコレート中毒でした。
過去にマクロビオティックで劇的回復した人の経験談を聞いてみると、
ファミリーサイズのアイスクリームを一晩で食べてしまうとか、
食パンや菓子パンを大量に食べてしまうとか、
甘いジュースを飲むのが習慣だったり、
精製した糖や穀物の中毒だった人ばかりです。

加えて、常食していた添加物入りの食品を止め、
野菜や調味料も一気に上質なものに多くの人が変えます。

ようするに元の食事が悪すぎること、
精製穀物から全粒穀物に変えること、
白砂糖を断つことによって市販の甘いものを食べなくなること
などが劇的な体調好転の要因だと思います。
以前よりも血糖値が急激に上下する頻度が少なくなる事により
心が安定してくるはずです。

しかし数年経つと、その人達は疲れが見えるようになり、
いつまでたっても冷え性や便秘が治らなかったり、
すぐに体調を崩して寝込んだり、
生理が止まってしまったり、
人によっては深刻な体調不良に見舞われます。
性格は攻撃的になり、他の人の考えを受け入れなくなって来ます。
そんな人達を何人も、何人も見てきています。
それを、僕ら2人は何故こうなるのかいつも疑問に思ってました。

多くのマクロビオティックの講師や信仰者は、
その体調不良を口を合わせたかのように
「過去の動物性、砂糖、添加物の取りすぎの排毒」とか、
「正しいマクロビオティックが出来ていない」と言います。

一体いつになったら排毒は終わるのか、
高度な技術がないと健康を保てないマクロビオティックって
一体なんなのかと常々思っていましたが・・・

今となっては理由は明白です。
偏食による栄養失調に尽きます。  


2015年03月03日

僕が菜食をやめた理由 ⑥

僕が菜食を辞めた理由 ⑥

このあまりに急激な体と心の変化を通して、
分かりました。

今まで、「栄養失調」だったのだと。

そして、「糖質」の過剰摂取が、
栄養失調を招いていた大きな要因だったのだと。

人の体は糖質の代謝にビタミンやミネラルを消費してしまいます。
タンパク質を摂取しても、ビタミンやミネラルが欠乏状態では
体内で上手く利用できなくなります。
菜食ではいくら食べても栄養を満たすことができない原理です。

さらには腸内環境を荒らし、
血糖を上昇させ、インスリンの過剰分泌を起こします。

断糖肉食を開始する2ヶ月前、
僕は既に果物以外の一切の甘いものを食べないようにしていました。
精製穀物もなるべく避けていました。
しかしタスマニアで倒れることになりました。

自分が信じていた玄米。
日本人の食事の中心にあるべきと思っていたお米。
肉や魚の代わりに、エネルギーを与えてくれると思っていた根菜類。
タンパク質を補ってくれると思っていた豆類。

それすらも、そこに存在する「糖質」が自分の腸を傷つけ続け、
アレルギーと低血糖症を引き起こし、
栄養欠乏を招いていた可能性を知りました。

炭水化物をまったく食べなくても、
問題がないどころか調子が良いという衝撃・・・。

9年間追い続けてきたものと完全に真逆のことをして、
悩んでいた体の症状がどんどん無くなっていく。

自分の中の常識は覆われ、
価値観が180度変わりました。

ほとんど全部間違っていた。
そう思うと、気持ちが楽になりました。
菜食主義が決めつけた価値観に縛られていると、
自分でもう十分わかっていましたから。

そして間違ったことを沢山の人に伝えてしまいました。
この場を借りてお詫びいたします。

僕の活動は、食のことを勉強し直してから
振り返れば間違いだらけでした。

動物性不使用でココロとカラダに優しいごはんだとか。

卵や乳製品不使用で安心なおやつだとか。

お米を主食にした方が良いだとか。

動物性のものは体を酸化させるだとか。

野菜は胃腸に優しくて、お肉は消化が難しいだとか。

栄養的なことでは、

飽和脂肪酸やコレステロールが体に悪いだとか。

太るのは脂質の取りすぎだとか。

植物性だけでも必要な栄養素は満たせるだとか。

・・・全部間違ってました。

だけど、逆に正しい知識を得た今は、
体や心のメンテナンスが以前よりも
ずっと楽にできるようになりました。

誰ひとり辻褄の合う説明のできない
マクロビオティックの陰陽論を
いくら頭をひねって使いこなそうとしても、
「根本から間違っている」ので健康が得られるはずがありません。  


2015年03月02日

僕が菜食をやめた理由 ⑤

僕が菜食をやめた理由 ⑤

断糖肉食。

甘いもの全て、穀物もほぼ一切食べず、
肉、魚、卵、チーズ、ナッツなど
タンパク質と脂質を豊富に含み、
糖質が少なく栄養価の高い食べ物を中心にしました。

以前は冷蔵庫にごっそり入れてた野菜。
頻繁に買いに行っていた野菜の消費量は、
以前の2割〜3割くらいになりました。




その結果・・・




低血糖感が消えました。
来るはずの空腹感が来ない。
来ても、空腹感の質がまるで違うんです。
お腹が空いても、特に問題ない感じ。
時に休みの日など活動量の少ない日は、
1日1食で過ごすことも可能になりました。

出国する前に治療した歯が再び痛み出していたのが、
止まりました。

いやな汗の臭いが、なくなりました。

ゴムアレルギーが・・・治りました。



さらに・・・



ものすごい扁平足で、いつも白い色をしていた足に
アーチが形成され、血色が出てきました。

睡眠時間が、以前より少なくても済むようになりました。

人からは痩せ型と思われるくらいなのに
お腹だけ少し出ていた体型だったのが、
余分な脂肪が取れました。筋肉がついてきました。

小学校の時からあった腰痛を起こすことがなくなりました。

頻繁におならが出ることがよくあったのですが、、、出なくなりました。

朝かならず水をつけて寝癖を直していた硬い髪の毛が
以前よりも柔らかくなり、修正不要になりました。


マクロビオティックを始めた時には感じられなかった
まさに「劇的な体調の好転」が訪れたのです。

肉食にシフトした直後の感覚は今でも鮮明に覚えています。
仕事中、早足で歩く足のスピードが止まらなくなり
目的地点を通り越してしまうほど、足が軽くなりました。

いつも疲労感に悩まされていた足が、動くのが止まらない。
犬が意味もなく走り回るのこんな感覚だろうかと、ふと思う。
体が、体を動かすことを喜んでる。

「あ、生きてたんだ」
って、思い出したかの様でした。

そして一番の変化は、何よりも何よりも
嬉しかった事は・・・




「心が穏やかになった」ことです。

肉を沢山食べて、心が穏やかになり、
以前よりもずっと怒りっぽくなくなりました。

一般的なイメージと逆かもしれません。
でも確かにそうなりました。

不安や、他者からどう思われているかとか、
マイナスな感情が薄れ、より「自分自身」で
居られるようになりました。

そうすると、日々小さなことにも
幸せを感じられるようになり、
生きていることがより楽しくなりました。

「生きてるだけでいいんじゃない」とは
僕がお世話になったマクロビオティック講師
中島デコさんの著書のタイトルですが、
今までそう思えずにいたと思います。
多分、生きているのが少し苦しかったから。

マクロビオティックと真逆の断糖肉食で、
僕はその感覚を初めて感じることになりました。  


2015年03月01日

僕が菜食をやめた理由 ④

僕が菜食をやめた理由 ④

そんな状況の中出会ったのはフェイスブックで流れてくる
とある歯科医の情報発信でした。

肉食を推奨し、菜食を痛烈に批判するその文章は、
最初僕もムカッときて、コメントに反論を書いたことも
あります。

しかし、その歯科医の言う菜食の危険性は、
僕の症状にかなり当てはまるものでした。

人類700万年の歴史の中で、穀物を栽培し食してきたのは
わずか1万年程度。穀物の栽培開始と共に病気が現れ、
それ以前の先住民族にはガンや虫歯などあらゆる
現代病は存在しなかった。
先住民族は食事の7割程度を動物性から摂取しており、
植物性のみで健康体を維持した民族は皆無。
穀物や砂糖に含まれる「糖質」が様々な病気の原因になっている。

これが歯科医の大筋の主張でした。

肉や魚をしっかり摂り、野菜はかならずしも必要ではなく、
穀物は食べる必要がない。

マクロビオティックと真逆の考え方です。
しかし、歴史的な検証をもとに語られる情報は、
根拠の説明できない陰陽論をベースに
語られるマクロビオティックよりも
遥かに信憑性が高いと感じました。

このような主張をする医師は他にも沢山いて、
多くは人類の歴史の検証と、
オーソモレキュラーという栄養療法などの
考え方がベースになっています。

様々な書籍を読み、ネットで情報を漁りました。
人類が誕生して以来、農耕による炭水化物主体の
食生活をしているのは、わずか1/700という期間。
そして人の体は太古の昔からそう大して変わっておらず、
農耕開始とともに現れた病状が多数ある・・・

今まで「江戸時代は菜食的で粗食でも健康だった」
というマクロビオティックや粗食のおきまりの
フレーズを信じ込んで、もっと大きな期間での人の歴史など
考えたことのなかった僕には、目から鱗でした。

マクロビオティックやローフード、
ナチュラルハイジーンなどの菜食主義の主張と比較し、
肉食の方がヒトの食性にあっていると判断した僕は、
思いきって「断糖肉食」的な食生活をスタートしました。

  


2015年02月28日

僕が菜食をやめた理由 ③

僕が菜食をやめた理由 ③

玄米菜食、身土不二、一物全体を基本とした食事にすることで
心と体はどんどん元気になって、自分の生きたい人生を生きられる様になる。
これがマクロビオティックの教えです。

しかし言われるような健康体になるどころか、
体調トラブルを重ねるばかりです。

最初に食を考え直すきっかけになったのは、
菜食5年目から夏場に体に出る発疹でした。
原因がわからず悩みました。

その3年後、オーリングテストで「ゴムアレルギー」ではないかと
診断されました。それから実証するために
ゴムの入ったパンツやズボンを履くのを
辞めたら発疹は治り、また長靴を履いて農作業をして
汗をかくと再び発疹が現れるのをみて、
ゴムアレルギーで間違いないようでした。

アレルギーは腸から起こります。
腸にダメージを受け穴が開くのがキッカケとなります。

不思議でしょうがなかったです。
玄米、野菜、発酵食品、腸に良さそうなもの
ばかりを主として食べているのに、
なぜ腸が傷を負うような状況になったのか?

また体臭が、どうして肉も食べないのに
こんなに臭くなるのか。

なぜ風邪をこじらせてなかなか復活できないのか。

効くと言われているお手当がまったく効かないのか。

どうしてこんなにも頻繁に虫歯になるのか。

GI値が低く腹持ちが良いとされる玄米を食べていても、
白砂糖の入った甘いお菓子やジュースを食べなくても、
低血糖症が治らないのは何故なのか。

そしてオーストラリアでの瀕死体験。
農薬まみれの農場での労働は決して良い環境ではないですが、
ジャンクフードでも何でも食べて過ごす同僚たちと、
いつも「ヘルシーですね」と声をかけられるような
食事を自炊して過ごす自分。

そんな僕だけが、倒れました。