2015年03月10日

僕が菜食をやめた理由 ⑩

僕が菜食をやめた理由⑩

コメントやメールで沢山の感想や意見を頂きました。
「僕が菜食をやめた理由①」は気付けば1万3千いいね!と
9千回近いリツイート。
最大で1日に閲覧が42万回、訪問者は7万人超えを記録しました
・・・これだけの反響はまったく予想していませんでした。
それだけ、「菜食って本当の所、どうなの??」って
関心を持っている人が多かったのだと思います。

僕は只々批判がしたかった訳ではないんです。
健康になれると思って菜食を始めた人も多々いると思いますが、
環境問題、現行の畜産や農業のひどい状況などをなんとかしたい、
自分たちのライフスタイルを変えることによって、
経済主体で壊れていく世界に少しでも自然を取り戻したい、
そんな思いで始めた人も沢山いると思います。

人が何を食べるかで、世界は大きく変わります。

だから僕は、何も考えずに食べ物を選ぶ人たちよりも、
菜食主義を選んだ人達をリスペクトします。

肉を食べるのに殺すのは出来ない、
という現代的で矛盾した人たちよりも、
ならば食べずに生きていこうとした
その意思をリスペクトします。

だけどその菜食主義思想は、健康になれるかと言えば、
まったく不適合なものである事が分かりました。

もちろん全員ではないです。
世界に絶対はありませんし、奇跡は起こります。
玄米菜食で元気な人もいるでしょう。
青汁1杯で生きている人、フルータリアンで生きている人、
不食で生きている人なども日本で数人確認されています。

だけどそれはたった一握りの人々であり、
ほとんどの人にとって菜食は無理があります。
始めて数ヶ月から数年の人はまだ分からないかもしれません。
僕も体がおかしいと自覚し始めたのは5年目からです。

たくさんのコメントやメールを頂きました。
私も同じだった、何故自分の体調が悪いのか分かった、
という感想をたくさん頂きました。
一番多かったのはやはり低血糖症です。
菜食は、今の人類にとって糖質摂取量が多すぎます。
それは残念ながら栄養欠乏を招きます。
動物を食べることでしか満たせない栄養素が存在します。

マクロビオティックの逆輸入によって
日本に菜食がブレイクし10年くらいでしょうか?

もう体を壊した声は、十分に集まったと思います。
健康になれない食事は・・・持続可能ではありません。

だからもう、全部手放す時が来ているんじゃないか、
と思って批判を覚悟で書きました。

そもそもが操作された情報という可能性が高いです。
飽和脂肪酸やコレステロールを悪者にするための、
生活習慣病の本当の原因を隠すための、
製薬業界の、遺伝子組み換え穀物産業のための・・・

みんな健康で平和に暮らしたい、その願いは叶わず、
体を壊し、空回り。

玄米と少しの豆や野菜だけで生きられるなんて、
飢餓で死ぬ人々もいるこの地球にとって、
常識を覆うカウンターパンチだと思っていました。
しかし、実際は・・・。

肉食と菜食の論議はいつもネット上で炎上します。
かつては菜食側として意見していました。
でも、この馬鹿げた論議はもう終わりにしたいんです。
環境視点ならともかく、健康に論点を合わせるなら
菜食が間違っていることは明らかです。

以前、「ガンになったら肉を食べなさい」という書籍を
Facebookで紹介しました。
https://www.facebook.com/yuma.neem/posts/555358661261341

オーソモレキュラーの日本における第一人者である
著者の溝口徹医師は、「がんによる代謝の変化を
十分に理解すれば、数多く存在する食事療法の良いとこ取りが
出来るのではないでしょうか?」と問いかけています。

ガン治療に限らず、日常の食事にも当てはまることだと思います。
人によって体に合う食べ物は様々ですが、
それでも基本「ヒト」という同じ生き物です。
だからこそマクロビオティックで皆同じように低血糖症や老化を経験したり、
果物を食べすぎるローフーディストに脂肪肝や肥満が多かったりします。

今一度ヒトの体の仕組みを勉強し直して、
肉食でも菜食中心主義でも、みんなが健康に、
平和に暮らせるヴィジョンを共有できないのか、
そんな想いでこの連載を始めたのでした。



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この記事へのコメント
なぜ動物の命を奪うことはダメで、植物の命を奪うのはOKなのでしょうか?優劣や声を発しないからという理由は、人間のエゴではないでしょうか。

生き物は他の生き物の命をいただいて生きている。
屠殺された動物を食べなくても、その罪の意識からは逃れることはできません。
罪の意識から逃れたところで、何の解決にもなりません。
キリスト教(プロテスタント)では、牛や豚や鶏は「人間が食べるために神が作った」ことになっており、それ以外の動物を食べる人や、北欧やアジアの鯨食文化を批判する人がいますね。
これも人間のエゴだと私は思っています。

菜食の人は屠殺された肉を食べていないから偉いとか、食べ物に対して真面目に考えているから偉いとも思いません。
Posted by yuko at 2015年03月11日 01:50
>なぜ動物の命を奪うことはダメで、植物の命を奪うのはOKなのでしょうか?
ベジタリアンにとってはさんざん耳タコな意見ですが、
とりあえずこの記事には上で引用したような意味のことは書かれていません
冷静に良く読んで下さい

植物に比べて動物を殺す方が可愛そうだと思うのが人の情であり、
良い悪いや偉い偉くないということは関係ないです
より可愛そうな事はしたくないと思うことは悪ですか?
スーパーで猫の食肉が売っていたら牛や豚を食べる人なら
みんな買って食べるでしょうか?
何かの生き物を食べるからその生き物が殺されることを可愛そうだ
と思ってはいけないなどという事はありません
人間は矛盾していていいんです
Posted by . at 2015年03月11日 03:51
>キリスト教(プロテスタント)では、牛や豚や鶏は「人間が食べるために神が作った」ことになっており

これも肉食のための方便だとする説があります
農耕技術が未発達な時代のヨーロッパでは人民が生き残るため畜産は必須でした
ですから屠殺に対する嫌悪感や罪悪感を知性化してくれるものが必要だったと

現在日本でほとんど菜食が普及していないことは外国に比べて日本では
歴史的に屠殺があまり身近でなかったことも影響しているように思えます
雉や鹿や猪はジビエですし、普通の人が〆る獣は鳥や兎くらいで頻度も多くなかったと思います
Posted by . at 2015年03月11日 04:20
うっかり承認制にするのを忘れましたが、今後は記事をまともに読んでいないと思われるコメントは削除します。読み手にとって何のメリットも有りませんので…

猪や鹿は日本人にとっても身近な食べ物だったと思います。675年より施行された肉食禁止令に鹿と猪は対象外です。


昨年訪れた東ティモールでは、犬を食べるのは普通のことです。

アフリカ一部地域では猫も食べるそうです。
ただヨーロッパ人の反発が多く、あまり公にできないそうです。
Posted by neemneem at 2015年03月11日 06:58
私は肉を食べるのに、とても罪悪感があります。
魚や貝もいただきますが、やはり罪悪感を感じながらも食べいます。
犬が亡くなったのをきっかけに、犬を失ってこんなにも悲しいのに、同じ動物である豚、牛を自分は食べるために他人を介して殺している。そんなことをしていいのだろうか?牛や豚もとても知能が高く愛すべき動物です。
そして、家畜とペットの違いが分からなくなり、一年ほどベジでした。
ただ、野菜とご飯でお腹を満たすには、無理があり。おそらく炭水化物の取りすぎで、肝臓の数値を悪くしまいた。それからは、すこしだけ動物の命をいただくことにしています。
人間は雑食。そう思い込ませて、自分の健康のために動物の命をいただいています。
でも、そのことに対する罪悪感や、どうして、植物の命は可哀想だと思わないのか?という意見に対する答えはずっと持てずにおりました。だって、野菜を見て美味しそうだと
思っても、可哀想。と思ったことは一度のないのです。。。
そんな、いろいろな思いへの答えや今後の食べ方を教えてもらいたくて、ブログのコメントまで読ませていただいております。
その中で、「人間は矛盾していていいんです」この一言に
今日、どれだけ救われたかわかりません。
. . at さんありがとうございます。
neem さんブログの続きたのしみにしています。
Posted by inu at 2015年03月11日 10:37
はじめまして。突然失礼します。
私はとある離島の病院に勤務している者です。
同僚に熱心なマクロビ信奉者(30才女性)がいるのですが度々、体調不良を起こし欠勤します。
その症状が藤原さんのケースと酷似しており機能性低血糖症の可能性が高いと思われます。
彼女は玄米を発芽させて常食してるので、フィチン酸のミネラル排出リスクは軽減してるようですが。
とは言えカロリー摂取の糖質依存度が高いのと動物性タンパク質&脂質の不足は間違いないようです。
彼女は栄養士の資格を持っているにも関わらず、マクロビオティックという疑似科学(宗教?)に傾倒してるのですが、マクロビ信奉者は同じように視野狭窄になる傾向があるように思えます。
今の所、私から何か言うもりは無いのですが場合によっては忠告しなければならないと思います。
藤原さんのケースが非常に興味深くFacebookに友達申請させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
Posted by jun at 2015年03月11日 12:29
junさん

きっとこの連載読んだら理解できると思います。
そういう方のために書いていますから・・・
リクエスト送ってください!よろしくお願いします。
Posted by neemneem at 2015年03月11日 12:41
ありがとうございます!
小野 純哉といいます。
宜しくお願いします。
Posted by jun at 2015年03月11日 13:09
重箱の隅をつつくようですが、
コレステロールは悪ではないという趣旨のことを書かれるなら、LDL-CとHDL-Cとの区別をちゃんと付けて書いていただきたいです。それとも、LDL-Cも悪ではないとお考えですか?
Posted by 医療関係者 at 2015年03月11日 14:00
とてもタメになりますね。楽しく読ませていただきました。

ところであまり関係ないのですが、タバコの害についてはどうお考えでしょうか?私は一切吸いませんが、禁煙もまた菜食主義のような根拠のない健康論だと思いますか?
Posted by 肉 at 2015年03月11日 14:06
こんにちは。
neemさんが糖質=悪というような考えでいらっしゃないことは理解しております。
ただし、現代人は糖質過剰であり、それが様々な健康悪化を引き起こす主な要因となっている、
という考え方をされているとの理解に間違いはないでしょうか?
肉や魚、卵など良質な動物性たんぱく質を十分に摂取することの重要性については私も同意です。
しかし、現代人は本当に糖質過剰なのでしょうか?
実際には、日本人の糖尿病を始めとする生活習慣病の患者数は増加の一途を辿る一方で、
糖質=炭水化物の摂取量は年々減少しており、反比例の関係にあるというデータが示されています。
生活習慣病の増加は食事の欧米化に伴う脂質摂取量の増加と運動不足が主な原因であるというのが定説です。
もちろん糖質の過剰摂取もまた低血糖症などの原因となり危険であるというのは認識しておくべき事実ではあります。
しかし、断糖肉食という言葉で、現代人の大半がさも糖質過剰であるかのような誤った認識を与え、
ことさらに糖質制限を煽るような書き方をされていることについては、今一度警鐘を鳴らさせてください。
それは過去の私や体型に悩む現代の若い女性に多い「糖質=悪」教の被害者を増やしかねないのです。
出過ぎたおせっかいを大変失礼いたしました。
http://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000575.html
http://low-carbo-diet.com/greeting/topic/changes-in-pfc-ratio-in-japanese/
Posted by あああ at 2015年03月11日 15:22
野菜・玄米しか食べない!→やっぱそれだとおかしくなるわ、
って話なのに、
なんか「野菜類もう食べない、肉しか食わない!って言いだした」と解釈して、極端から極端に移行した、みたいなコメントが前半部に多かったあたり、
内容を見る事ができない人って結構多いんですねぇ。
Posted by ドーベン・ウルフ at 2015年03月11日 15:38
しっかり読ませていただきました。
間違いを認め、言葉を濁さずはっきりと書く姿勢、尊敬します。
が、まだ一抹の不安を感じるのは何故かと考えました。
あなたは原因を求めすぎてはいませんか?
人間に知ることのできることなどほんの一握りの事です。
完璧に生きることなどできないのです。
自分は不完全な生き物であることを知り、それを受け入れて生きる。
それが一番よい人生を送れるコツではないかと思います。
今後も良い影響を沢山発信して下さい。
ご多幸をお祈りしております!
Posted by 山 at 2015年03月11日 18:37
スーパーで猫がどうのこうのというのは現代日本人の
一般的な感覚を基準とした例え話です
無論、猫を食べる文化を非難しているわけでもありません
時代と地域が違えば猿や人間すらも食糧になりますし

>猪や鹿は日本人にとっても身近な食べ物だったと思います。675年より施行された肉食禁止令に鹿と猪は対象外です。

論点にしたかったのは「食べていた」ことではなく「屠殺」です
野生の動物を捕殺するよりも畜産や屠殺の方がより罪悪感は強まると思います
日本人も昔から時代により様々に肉を食べてきましたが、屠殺は下層階級の専属業にされていたり
仏教の不殺生戒や神道の穢れ思想により嫌悪され遠ざけられることも多かったのでは?
いずれにせよ一部の武士階級、狩人や山岳民などを除けば動物の殺害に接する機会は西洋ほど多くなかったと思います
Posted by . at 2015年03月11日 19:05
>>肉さん
喫煙が体に及ぼす害は現代医学によりきちっと立証されています。
またアルコールのように少量であれば体に良いということもありません。
愛煙家の方には酷な話ですが、たばこは擁護しきれません。
Posted by 横田和久 at 2015年03月11日 19:55
肉をとらずに魚だけを一ヶ月間食べ続けたらどうなるのでしょうか???動物性たんぱくはそれでもとれるのでしょうか??
Posted by at at 2015年03月11日 20:07
>医療関係者 さん
多分この辺りの最近のニュースを見れば最近の医療業界の見解の変遷が分かるかと。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinichirouohtake/20150221-00043229/
血清コレステロール自体の善悪じゃなくて、あくまで食品中のコレステロールを控える必要性の話ですね~。
「食事によるコレステロール摂取と(動脈硬化などの病気の危険を増すこともある)血清コレステロールの間に明らかな関連性はない」
厚生労働省もコレステロールの摂取基準を撤廃するそうですよ。

昔常識とされていた脂肪=太るが覆されているのは事実です。
今は糖質過剰=太るに変わりつつある移行期ですね。
※糖質は主食を中心とする炭水化物・でんぷん類・砂糖などの糖分の総称。

ちなみに糖尿病およびその予備軍の人数はこの15年でほぼ倍になっているそうです。
現代人が如何に糖質過剰になりやすくなっているか分かりますね。
Posted by 糖質制限 at 2015年03月11日 20:56
>あああ さん
>生活習慣病の増加は食事の欧米化に伴う脂質摂取量の増加と運動不足が主な原因であるというのが定説です。
>もちろん糖質の過剰摂取もまた低血糖症などの原因となり危険であるというのは認識しておくべき事実ではあります。

脂肪じゃなく糖質「も」原因なのは先ほど書いたのと同じですが、
・摂取する糖質が絶対量として多い
・運動量が少ないから摂取した糖質が過剰になった
これって分ける必要性が理解できないんですが・・・・。
どっちなのかその人のライフスタイル次第でしょう。
ライフスタイルに合わせて食事の内容を変化させればいいだけでは・・・・。

前にも書いたんですが、何を持って過剰とするかかは絶対量でも%でもなく摂取と消費のバランスですよ。

目安として太りだしたら糖質過剰を疑えばいいだけでしょう?
糖質だけが原因とは限りませんがね。
Posted by 糖質制限 at 2015年03月11日 21:06
結局、動物、特に哺乳類を殺すのは悪行で植物を殺すのは善行であるというのは「自分に近しいものを殺すのは可哀想、近くないものは殺しても可哀想ではない」というとても人間らしいエゴ丸出しの思考から来ている

人間はエゴ丸出しの生き物だからしょうがないとは思うが、それを他人に強要し批判する行為は、自分は他人より善人であるという偽りの優越感に浸るための最悪の悪行であるということを偽善者達は気付いていない
Posted by 偽善者 at 2015年03月11日 21:56
はじめまして

植物の命ねぇ…一粒の種から芽が出て育ち、多くの種が出来る事を知っている(なんかしら育てた事のある人多いと思う)なら、なんかしらの葉・実・種等を食べちゃうのは、育っただろう可能性・さらなるその先を食べちゃう、命を食べてるって事でもあるだろうけど…普段気にしないですよねー
魚をペットに飼ってると、似た感じの魚は食べ辛い 割と普通で当たり前のことだよねー
動物と植物の境目
チョコレート食べてる時に、ガーナの子どもたちの事は考えてないのも普通だよねー
魚食べてもう海の汚損とか考えてないよねー
でも 考えても食べるとやめるとそれで何とか食べてる人、その先や前にいる人の暮らしはどうなっちゃうのかも考えが及ばないこと多いよねー
目に見える範囲で物事を終わらしちゃうのは割と普通にあって、わざと目を反らしてるわけじゃないのー。
エゴなのは普通よー。


食べ物は自分が生きたいからじゃー!と食うのが自然なんじゃないかなぁ
食ったんならその分生きればいいんじゃないかぁと思うんだけど

お気楽な意見だけど、悩む人達に一言でした

悩み過ぎると良くないと思うので。
食べないと生きてけないし、死にたくないから、辛くなりたくないから食うのよ。この基本を忘れないでー。


このなんも考えてないのが問題だ、どうにか皆で考えていきたい、より良くする手段を考えようっていうのが趣旨なんだとは思うけどね。
考えすぎの人で辛くなってる人も多いと思うのよ…
Posted by リリト at 2015年03月11日 22:44
リリトさん>
私も考えすぎたりストイックすぎた時期を越えてそんな感じの思想になってきました
必死に自分を知識や理屈で説得し操ろうとしている事に気付きました
今では畜肉、大型魚、甲殻類、一部の添加物を除いて食べたいものはだいたい適度に食べます
ただし、生物として適切な味覚や嗅覚を維持することには気をつけて
います
Posted by . at 2015年03月12日 03:01
はじめまして。
興味深く拝読しました。私は食事をいろいろ変えながら試してきて、人はそれぞれその人に適した栄養バランスがあり、そのための食べ方があり、それを自分で把握すれば感染症や事故などを除いた生活習慣による不調を出さず安定し良好な体調状態を維持できると考えるようになりました。体は食べたものを材料にして作られる。必要な材料はアミノ酸、油脂、微量栄養素各種、糖質といったところですが、なにをどれだけどんな食材の組み合わせで食べれば適当かというところは、個々人の体質と年齢やライフスタイル、環境で幅があるものと思っています。

私自身は50歳代でデスクワーカー、運動はハードではないが適度、家系的には糖尿病になりやすい体質で、50代になってからは穀類の摂取をあまり必要と感じなくなってきました。野菜をいちばん多く食べ、それに肉か魚、大豆製品を食べたい量で組み合わせ、その日によって種類を選んで油脂を足しています。糖質は野菜からの摂取で間に合っているようで、穀類は食べたいと感じなくなっています。たまに出された食事で穀類中心だったりタンパク質と油脂が多すぎたりバランスが偏るものを食べると消化が悪いですが、その後に調節すればいいだけのことです。

一般的には、高齢になるにつれ穀類の摂取は控えめにしていった方がいいと考えています。運動量と食べられる量が減ってくるのに穀類を食べると、その分他の栄養素を含む食材を食べられなくなり、かつ微量栄養素も糖質の代謝に多く使われるとなると、どうしてもバランスが悪くなるからです。勿論これも個々人の状況によって変わるものですが。

万人に共通で唯一の「正しい」方法があるわけではないでしょう。必要な栄養素をどういうバランスでどういう食べ方でどういう食材の組み合わせで食べていれば、自分は食事で我慢したりストレスを感じたりすることもなく病院に行く必要もなく気分のいい体調を維持できるか、自分の周りに「常識」として強固であるものや、その他のいろんな情報に混乱せず、自分で取捨選択し、見つけていけばいいものだと考えます。
Posted by きゃべつ at 2015年03月12日 14:22
私がマクロビオティックに出逢えて良かったと言えるのは、「食べ物によって自分の心と体が変わる、変えることができる。それによって人生が変わる。」と言うことを、本当に身をもって知ることができた事です。
それまでは食べたいものを食べている普通の人でした。
なりたい自分になるためには、ただ漠然と食べていたのではダメなのだと言う事が芯から理解できた事です。
ただ、同じように何年も続けて行くうちに不調が強まってしまって悩みました。
マクロビオティックで食べ物が自分を変えると言う現実を知った後でしたから、やはり食べ物で解決策を模索しました。そして自分の不調が「糖質」によるものと確信し、動物性タンパク質中心の食事にシフトしました。
何件か菜食から肉食へと極端であるとか、バランスよく考えて食べた方が良いとか、盲信先が変わっただけではないか?と言った意見がありますが、とことんやったものにしかわからない体験があって、漠然と普通に(よく言われるバランスの良い食事とか薄味にしてとか言ったもの)食べていたのでは本当に得られない次元の体験をマクロビオティックによってしているからなんだと思います。
マクロビオティックに出逢って、食べたもので自分ができていると理解したからこそ、盲信せず次の段階に進めたのだと確信しています。
あの欲望のままの食生活から、玄米菜食を経ずに今の糖質制限には移行できなかったなと思います。
マクロビオティックで、食生活を自身で律する感覚を得たからこそ、今なんの病気でもないのに糖質制限を続けていられるんだなと思っています。

自分の心と体と相談して食べ物を選ぶと言うことを習慣付けてくれたのはマクロビオティック。

感謝して卒業します。
Posted by かん at 2015年03月12日 22:07
neemさんの記事にではなくて、コメントに対するコメントのようになりがちですね。

今回の投稿、よく告白されましたね。
過去にとらわれない正直さ、是非、見習いたいと思います。

色々な情報がえられ、ありがとうございます。
ドラマ風に言えば、「本当のことが知りたい」んです。
最初からフィルターを立てずに。
立場を決めて、というほどわかっていませんし。

最後にちょっと長くなりますが。

1.
自分、「無農薬のほうがいいかしら?」という相談を受ける立場なのですが、
まず、マクロビ的な生活をしている人、肌ががさがさ、顔色も悪い、生気を感じない、そういうケース見受けられます。なんか、理想にのっとられてしまったような・・・

そして、会話はいつも同じ話になります。

「御自身の健康のことなら、それは、自分で試してみるしかないです。のっけから合わない人もいますし、とても具合がいいという方もいます。」
「でも、無農薬は、環境・土壌・生産者・生産物、最後に消費者のため、という順番で考えてください。一言で言えば、将来と将来世代のためと。」

とにかく、日本ひいては世界の環境を守る、それが一番大事なことだと思っています。
人間一人は、たかが100年。しかし、環境は永遠です。
森から海まで、すべてつながっていて、その連続性・複雑性をどうやって維持するのか?
人が何を食べる、分子レベルではどうか、過去はどうか、血糖値は?病気は?
などは、あくまで、環境(勿論、自然環境であり、政治的に言えば、食糧安保を担保できるレベルで)を維持継続できるという条件のもとで自己判断すればいいと思っています。

2.
糖質制限の善悪が、neemさんの趣旨でないことは理解した上で、コメントは、どうしても肉食・菜食、糖質制限する・しない、ということに行き着くことが多いので、

糖質制限推進されるあるケースでは、細胞レベルまでのお話をされます。
しかし、人間の体は複雑系です。

経口ブドウ糖負荷試験も、何故、ブドウ糖だけなのか、何故、普段の食事で行わないのか、疑問に思い始めました。その人の血糖値は、その人の普段の生活で見ないと意味がないのではないのか?と。それと、ブドウ糖だけの検査で比較して初めて、本当のことがわかるのではと?

研究とか論文のベースとなる試験では、雑物を排除し、仮定と条件を設定し、定数と変数を決めたモデルを作ります。そこで得られた結果は、確かに参考にはなるでしょう。
しかし、現実には、排除したはずの何かが、変数の結果で変動し、それがまた、定数と変数に影響するのです。モデルが現実を規定するわけではない。
これが、複雑系です。というか、現実です。一般的に、私たちは、要素還元主義という西洋の二元論に慣らされていて、現実から一部取り出しただけの、現実を理解するための一つの参考にしかすぎない理論というのを妄信しがちです。

人間の体は複雑です。そこに、感情が入ります。
栄養素だけで全てが決まるなんて、つまらないかと。

明るく楽しく前向きに、自分の体と気持ちに正直に、食べたいものを調理して、だしを生かして調味料を少なめに、「美味しい、美味しい」といいながら、生きたいですね。
勿論、食べ物の命に感謝して。それが、菜っ葉だろうと、肉だろうと。

卒寿の父親とその妹二人とも85歳以上で、ご飯を中心に何でも好き嫌いなく食べて年齢をかさね、全く内臓・血管系の病気もなく。お手本です 笑
Posted by RIO at 2015年03月14日 10:29
本当の事をお知らせするために、
この記事書いてます。

まずはご自身で、糖質を制限した食事と、
そうでない一般的な食事をした後で、血糖値を測ってみてはいかがでしょうか。
Posted by neemneem at 2015年03月14日 18:05
「まずはご自身で、~~」なんですが、

すみません、今までのところ自分と家族、そして親兄弟を見ていて、
誰も糖質制限の必要がなさそうなので、情報を見聞きしている段階です。
将来のためにも。

なお、面白いサイトがありました。

スーパー糖質制限食に警鐘をならすブログ
http://ameblo.jp/sbmri/entry-11713406508.html

炭水化物がカラダを老化させる?
http://www.berserker.jp/column/show/62

後者のサイト、一方で、糖化を防ぐ食事や飲料も紹介されています。
例えば、大豆や鶏の胸肉にお茶など。

結局、自分が食べている状態かと感じた次第。

後者の方は、またボディビル関係者か?
ボディビルでは、低糖質当たり前のようですが、
経験者からは、糖質を下げながら、いかに
筋肉を維持し、脂質を下げることが大変か聞いております。
Posted by RIO at 2015年03月14日 20:14
薬や化粧品も家畜使われてたりペットフードも家畜の肉だったりするからね。
Posted by 名無し at 2018年04月06日 08:48
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