一番伝えたかった事

neem

2015年03月24日 09:29

「僕が菜食をやめた理由」の補足的な記事を今日から書いていきます。


どうも一部の人たちから「肉食を肯定し、菜食を否定するための記事」であると
批判されてしまうのですが…


ある意味その通りです。


正確に言うと、

「みんなが健康になれる食を考えるのに肉食の否定は不要だし、
完全菜食(ヴィーガン)で健康になるのは本当に難しい。
そこを踏まえた上で、無駄な論争をせずにより良い食の在り方を考えられないだろうか」

というのが一番伝えたかった事でした。


少量の動物性と、植物性主体で健康に生きている
素敵な人達は僕の知り合いや友達の中でもある程度います。
もちろんそのままで良いと思ってますし、羨ましいなぁと思います。
食料の自給も肉食よりは楽ですし、
穀物主体で生きられたらお金もあまりかかりません。
(日本人は穀物主体で生きるために発酵食品を発展させてきたのではないかと
 思っています。その点においてマクロビオティックから学びとれるアイデアは
 沢山あります。 )


でもヴィーガンで健康に生きるのは本当に難しいです。
広い世の中ですから、もちろんヴィーガンで健康に生きている人も存在すると思います。
でも僕はこれだけ長いベジ生活と活動の中で、1人も見たことがないです。
要するにそれだけ低い確率でしか成功できない生き方だと思います。


そんな完全菜食主義をあたかも「これで健康になれる」と言って広めるのは
本当にややこしい事になります。
一見、倫理的にも正しいような気がしてしまうし、人によっては健康になれると錯覚します
(野菜=健康というイメージをほとんどの人達が持っていると思います) 。
なんだか良いことのように感じるので実践し、さらには人に勧めてしまうのですが、
結局体を壊していつかはやめてしまいます。


僕自身がまさにそうでしたが、菜食を実践する人達に、
すごく頑張っているのに生きることに行き詰る人も多いです。
体調の悪化、世間とのずれから来る葛藤などが原因だと思います。


特に菜食料理店がすぐに閉店してしまうのは、
体調的な理由からやめる人も多いです。
想いがあってやっているのは痛いほど分かります。
でも、それって持続可能な生き方なんでしょうか?


いや、自分自身が選択するのは個人の自由ですが、
それを健康になれると嘘をついて広めていくのはどうなんでしょう…
出口の無い迷路に迷い込む人が増えてしまい、
肉を食べる人との間で無駄な論争を生むだけです。


菜食店と弁当販売の経営を通して沢山の人達と出会い、
どれだけたくさんの肉食をめぐっての夫婦喧嘩を聞いてきたでしょう?


世界平和も夫婦の仲からなんて言いますが、
食べ物については常に争いが絶えません。


でも少し知識があれば、
もうちょっと食べ物を選ぶときに
同じ意見を共有できるのかもしれないし、
争いも減るかもしれないし、
今よりも少し健康になって幸せになれるかもしれない。



福島原発事故が起こった後、放射能をめぐって意見が分裂し、
人間関係も壊してしまった人ってすごく沢山いると思います。

僕はあれがすごく嫌でした。
結局のところみんな安心して幸せに生きたいだけなのに、
どうしてか人間はいつも分裂して力を合わせられない。

大丈夫と主張する人も、放射能に過剰反応する人も、
ワンサイドの意見だけしか取り入れない事が
争いの原因だと思います。

(neemは放射能を徹底的に避ける姿勢を取り続けていましたが、
今はその考えは止めました。
それに伴うストレス、栄養欠乏、人間関係の悪化の方が深刻になる場合もあるし、
逃げるだけの考え方に未来はないからです。)



情報の取捨選択って本当に難しくて、
僕もいまだ正解などわからないです。

だから間違いは訂正していきますし、
むしろ投稿を続ける中で皆さんと勉強できればという気持ちです。

一般的な常識とは違うことを書くので
反論もたくさんもらってしまうのですが、
投稿を続ける中で僕にも皆さんにも
深く考えるキッカケができるのは有意義だと考えるので、続けてみます。

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