2013年08月15日

ブータンに行ってみたい

とっても行ってみたい国があります。

ブータン。

なんと、世界初の完全オーガニック(有機農業)の国を目指すため、
農薬や、化学肥料の、国内での販売を禁止するそうです。
<ブータンは、世界初の、完全オーガニック農業国を目指すらしい。
http://nunyoga.seesaa.net/article/369155029.html

農薬どころか、TPPを推進し、遺伝子組み換え作物さえ受け入れる姿勢の
日本とはかけ離れた素晴らしい取り組みですね!

「私たちは、すべての生き物が、自然の調和の中で生きていると信じている。
動物たちは、生きる権利を持っている。
私たちは、植物や、昆虫たちが、ハッピーでいるのを見たいんだ。」

と、ブータンは言っています。

すごい!!すごすぎる!!!!
植物や昆虫の幸せまで願えるなんて、1000%リスペクト。

いつか行ってみたいし、どんな国なのか知ってる人から
話を聞きたいと思っていたら、
パラダイス通り付近にある工芸のお店「tituti」に所属する
僕らも大好きな陶芸作家、金城ゆみこさんが何度もブータンに
行っているらしい。。。と噂を聞きつけ、
さっそくお話を聞きにいってまいりました!

そしたら、どうもやっぱり、ブータンはとっても素敵な国みたいだ!
ということがわかりました〜。

備忘録がてら、聞いたお話をリストしておきます。

◯九州程の面積に、70万人弱ほどの人口。
 チベット仏教を信仰している。

◯「(金城)ゆみこのお父さんはどこにいるんだ?」
 「もう死んじゃったから、天国にいるかな〜。」
 「ゆみこのところはキリスト教なの?」
 「違うよ。」
 「じゃあ天国になんかいないよ!はっはっは。
  生まれ変わってまたどこかで生きてるさ!」

 ※死んだらまた生まれ変わる、輪廻転生することは常識的な感覚としてあるようです。
  天国に行くのは、よっぽどの偉い人だけらしい。

◯たとえばバッタとかの虫が地面にひっくり返っているとする。
 死にかけていて、すでにまわりにはアリが集まっている。
 つついてみて、まだ生きていたら、
 寄っているアリを払いのけて、また元通りにひっくり返してあげる。
 「このバッタ、どこそこのおじさんの生まれ変わりかもしれないからね!
  食べられたら大変!!」

◯先代のブータン国王は、遠山の金さんのように、
 国王であることを隠し民衆をたずね、
 国民の思っている問題点や不満などを聞いてまわっていたらしい。
 「そういえば国王に似ているよね?!」と言われると
 「よく言われるんだよ〜」などとごまかし、またどこかへ・・・。
 
 ※国王はとても愛されており、ブータンではかなりのスター性を持つそうです。

◯ブータンの人にとって一番の幸せは、家族の健康であったり、
 家族と一緒に暮らせる事。
 こんなにも?!と思う程、家族は愛し合っている。

◯なんでもない時でも、一張羅である民族衣装を嬉しそうに着たりする。
 それくらい、自国の文化を愛しているのだと思う。
 お祭りの時は、みんなそろって一張羅で集まり、
 本当に楽しそうに祭りを楽しむ。

◯基本的に貧しい国で、生活に悩んだり、不安を抱えたりするのだけど、
 それと自分の幸は別のもので、多くの人が幸せを感じて生きている。

◯必要以上の観光客や外国人を入れないことで、国を保っている。
 (それ故に、1日必ず200ドル前後を観光客には請求します)
 大きな経済発展はないが、文化や自然が守られている。

◯経済的に子供を育てる事ができなくなった家庭の子供は、
 寺に預けられる(自分の意志で寺に行く子供もいる)。
 無料で衣食住、そして教育が受けられる。
 国民の医療費は無料。
 中学校まで教育費も無料。

◯タバコも最近禁止された。

◯ゲームセンターも最近できたが、
 若者の溜まり場になり、影響を考え廃止された。

もちろん良い事ばかりではなく問題点もあり、、、

◯近年、一番交流が盛んなインドから、
 すごい着色料のお菓子とか、インスタントラーメンなど、
 自国では生産しないジャンクフードが沢山入って来ており、
 若者を中心に染められている。

◯チベット仏教の信仰から決して殺生はしないのだが、
 肉は毎日のように食べている。
 屠畜はすべて、インド人にやってもらうらしい・・・

◯つい数十年前まで、ほぼ鎖国状態だった。
 しかしだんだんと、資本主義とグローバリズムの波が押し寄せて来ている。
 若者を見ていると、ブータンという国が変わっていってしまうのではないか、
 と不安は感じる。今過渡期で、みんな葛藤している。

ということだそうです!

自分が感じたのは、

□資本主義経済と、グローバリズムに侵されていない国は、
 文化や自然を守る事ができる。 

□しかし、大きな経済発展はないので、基本的には
 先進国の生活から比べると、貧しい。
 (逆にいうと、経済によって先進国は外国、もしくは自国の一部の人から搾取し、
  自らの生活を豊かにしているということです。日本も同様。)

□それでも、経済的に育てる能力がない家庭の子供は
 寺が無料で衣食住と勉学を提供したり、
 国民の医療費は無料など、きちんと生きていける環境は
 与えられている。

□外国からの人や物の流入を制限するのは、
 経済でなく国の人と自然と文化を守ろうと、
 国王や政治家がきちんと考えているから出来る事。
 資本主義経済の行く末と、小さな国ブータンがとるべきスタイルをきちんと見抜いている。 

□輪廻転生が常識として根付いているのが素晴らしいと思った。
 自分自身の生き方に、責任を持たざるを得ず、
 資源を使い尽くしてさようなら、という生き方ができない。

僕はブータンのほうが、日本よりも遥かに生きやすく、
精神的に優れた良い国だと感じてしまいます。

お金を追いかけず、本当の幸せは何かを見失わずに
生きてきたブータンの人は、とても進んでいると思う。

日本人が、ブータンの人達のような生活に戻るのは現状難しいと思いますが、
心の在り方を学んで、少しでも、もっと良い国にできないかなぁ。

いつか訪れてみたいです!

金城さん、ありがとうございました〜。

ブータンに行ってみたい



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